15日午前7時50分ごろ、大津市役所(同市御陵町)別館2階の市教育委員会教育長室で、同市の澤村憲次教育長(65)が、入ってきた男にいきなりハンマー(長さ約30センチ)で右側頭部を殴られた。澤村教育長は右目上を切る軽傷。市教委の男性職員が、男を取り押さえ、駆け付けた滋賀県警大津署員が殺人未遂容疑の現行犯で逮捕した。
逮捕されたのは、さいたま市内の大学生の男(19)。同署によると、男は大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題を巡り「テレビやインターネットの報道を見て(澤村教育長が)真実を隠していると思い、許せないと思った」などと供述し、容疑を認めている。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120815/waf12081509520009-n1.htm
大津市役所の教育長室で澤村憲次教育長が男にハンマーで殴られた事件について、いじめ問題を調査するため市が設置する外部調査委員会の委員に決まっている教育評論家、尾木直樹法政大教授(臨床教育学)は、「大津市教委はこれまでいじめ問題で隠蔽に次ぐ隠蔽を重ね、教育長は責任逃れの発言を繰り返していた。国民は怒り心頭に発していて、いつか直接ぶつけるのではないかと思っていた」と話した。
その上で、「もしかしたら容疑者はいじめられた過去があり、憎しみをぶつけたのかもしれない。行為自体は前代未聞で1%も許されることではないが、いじめ問題の市教委の対応は最悪で、犯行に至る下地になった可能性も考えなければならない」と、市教委の姿勢を改めて批判した。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120815/waf12081510430010-n1.htm
尾木直樹さんのコメントは、URLにアクセスしても、既に、引用部後半がさしかわっております。
昼頃に、別件でニュースを調べていて、このニュースのヘッドラインを読んでビックリしました。もう、来るところまで、来てしまったのかな、と思いました。暴力では何も解決しない…という典型だと思いますが、滋賀県から遠く離れた、さいたま市内の大学生が犯行に到るのは・・・。
おそらく、テレビやインターネットによる報道の部分が大きいと思います。最近は、「はてな」のトップエントリをみていても、「いじめ」の話題は、少ない目になっていましたが、ちょっと前は、そんな話題ばかりでていました。私も、HTBをしていたので、その一役を担っていた訳ですが・・・。
また、2ちゃんねるや、2ちゃんねる転載ブログでも、同様の現象だったのじゃないか?と想像します。このことに関しては、やはり、マスコミ、テレビ、ネットの影響が大きいのじゃないか?と思えました。
もう、「抑止力」なんて言葉は使いませんが、社会から怒りを買うようなことをすると、インターネットなどを通じて、怒りが増幅して、見知らぬ他人から暴力を浴びせられる例になってしまったと思います。かなり稀有な例かも知れませんが、もしかしたら、そういう危機意識は必要なのじゃないか?と思いました。
また、大津市の事件で、波紋が広がってしまいました。連鎖するのじゃないか、と、心配になりました。