顔がイケメンかどうかは、正直そこまで重要ではないのかもしれない。
そう思うに至ったのは、顔の整った内気な男子(A君)と顔の普通な社交的な男子(B君)という比較しやすい友人がいたからだ。
彼らは親友で、よく一緒に遊んでいたのでとても目立つ存在だった。
A君はイケメンだったが、女子が苦手だったのか傍に女子がいると何も喋らなくなった。
遠巻きに眺めている様なファンは何人かいたものの、近くには寄ってこなかった。
B君は誰にでも変わらず気さくで、誰とでも仲良くなれた。
B君の話は面白くて、心を掴まれている様に感じた。
二人を比較した時、圧倒的にB君の方がモテていた。
かく言う私も、B君の方が好きだった。
この二人の友人がいた事によって私は「イケメンである事に越したことはないが、B君の様に笑いを生み出せる人に
人は集まっていくんだな。」と確信した。