2012年9月8日土曜日

親や親戚を扶養する義務・お笑い芸人生活保護報道問題の顛末から考える。

人気お笑い芸人の母親の生活保護受給をめぐる報道で放送倫理違反があったとして、生活保護問題の専門家らが来月上旬、一部の民放テレビ局の放送内容を審議するよう放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会に要請する。「極めてレアケースである高額所得の息子の道義的問題を『不正受給』であるかのように報じた一連の報道は、社会的に困窮した状態にある多くの人への誤解や偏見を助長した」と批判している。
現行法では、親族による扶養が生活保護の受給要件になっていないにもかかわらず、芸人の会見映像とともに「追跡 生活保護“不正受給”問題の闇」といったテロップを流したり、コメンテーターが「安易に受け取らないモラルが必要だ」などと発言したりしたことを問題視している。
http://www.asahi.com/national/update/0831/TKY201208300744.html

ちょっと古い話題ですが、ちょっと考えるところが多かったので、書いて見ます。

 

と最初に頭に浮かんだのですが、当時のテレビ、ネットを含めた狂いっぷりは、恐ろしかったな、と思いました。もう忘れましたが、政治家の誰かが『自己責任』という言葉を連呼していた時に、近い雰囲気があったような…。 あの時の雰囲気は、

 

結局のところ、福祉事務所を通して、相談して、仕送り額とかを決めていたのに、『不正受給』という印象を与えようとしたメディアは何だったのか? 2ちゃんねる転載ブログとかを見ていると、もう、ルールのことを無視したDisが飛び交っていて、それも、怖かったです。何故、福祉事務所の方に怒りが向かないのか???

 

世の中には、息子が金持ち、親が生活保護受給なんて世界とは、程遠い金持ちも沢山いると思うのですが…。 そういう金持ちや、社長に批判がいかないのか?親族がどうこうよりも、社会に貢献する義務(じゃないけど)があるように思えます。親子、親戚の扶養義務のあるなしだと思うのですが、多分、批判の対象になる人の方が少なくて、また、マイノリティーを叩くことで…世論を…という気がします。 つまりは、まぁ、既に、調教済みで、牙を抜かれている…ような。

 

あの炎上とも言える状況に乗っかると…もしも、自分が同じ立場になった時に・・・。自分を苦しめるだろうな・・・。誰しも、なりうる可能性があることだと思うけど…。

 

子が親を扶養する義務はあるのか?と考えると・・・。

 

親には子供が20歳になるまでは強い扶養義務があり収入に完全比例して扶養費を負担する必要があります。
20歳を超えれば相互扶養義務であり子供が一方的に親を扶養する義務が存在するわけではありません。
極論すれば余裕があっても出来ませんと言えばそれまでです。


ただし本人の意思で生活保護等の申請すら出来ない状態なら後見人制度等利用して生活保護ぐらいは申請してください。


そうしないとあなたにも相互扶養義務を果たしているとはいえませんので。
つまり連絡は取る必要はないが親がある程度高齢になれば生活を営める状態であるかぐらいの確認の義務はあります。親の扶養義務について - 法律 - 教えて!goo

 

このようなページが。まぁ、さっくりと解釈すれば「子どもは親の面倒をみないといけない」義務はない訳です。勿論、「面倒をみた方が良い」は「道義的」な部分なんでしょう。

 

そのあたりを一緒くたに騒ぎまくって…同じ状況になりえる人、ならない人、騒ぎを起こして得する人…というのを考えれば、政治家や、メディアの意図は、とれるように思えます。

 

まぁ、こういう考え方は、陰謀論とかに繋がっていく訳ですが…。。。

 

『不正』はいけないですが、もうちょっと寛容な心を持っておかないと、まわり巡って、自分の首を絞める時が来るように思えるのです。