以下のニュースをあわせ読みました。
文部科学省が11日に発表した平成23年度の児童生徒の問題行動調査。京都府内では、小中高校の暴力行為の発生件数(千人あたり)が、22年度に比べ減っているものの2年連続、近畿ワースト1、全国でもワースト3位になっている。暴力行為は特定の学校で集中して発生しているといい、一部の学校現場が、深刻な問題を抱えている状況が改めて浮き彫りになった。府教委は、指導教員の加配や、府警OBらによる非行防止教室などの実施で改善を図りたいとしている。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120912/kyt12091202020003-n1.htm
文部科学省が11日に発表した2011年度の国公私立学校の児童生徒の問題行動調査で、府内のいじめの認知件数は463件(前年度468件)だったことがわかった。1000人あたりでは1・6件で、全国平均(5・0件)を下回ったものの、公立学校では5年ぶりに増加。府教委は「件数はあくまで目安の一つ。見えにくいいじめへの早期発見、対応にも努めたい」とし、指導を強化していく方針だ。(倉岡明菜)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20120911-OYT8T01592.htm
この二つことは、むしろ、喜ぶべきなのじゃないかな?と思いました。いや、喜んじゃあダメですが、不名誉なことではない、と考えた方が良いのじゃないでしょうか?
例えば、熊本県は「いじめの認知件数」が飛びぬけております。
県内の小中高校、特別支援学校が2011年度に把握したいじめの件数は前年度比1036件増の6832件で、千人当たりの認知件数は4年連続で全国最多の32・9件だったことが11日、文部科学省の「問題行動調査」で分かった。
【中略】
県内の小中高校で11年度に起きた暴力行為は261件で、前年度比63件減。小中校の不登校児童生徒は1494人(小学校197人、中学校1297人)で、前年度比6人減となった。
http://kumanichi.com/news/local/main/20120911005.shtml
このニュースでは、認知件数は多いけど、暴力行為は減っている訳です。滋賀県大津市の事件の印象がまだ強いですが、「いじめが認知されている」と、「いじめが起きていない」は、また、別問題です。
また、起きていると認めないと、それに対する対処も出来ない訳です。隠せば隠すだけ、対応ができない、ということですね。熊本県が全国最多となっておりますが、他府県でも、同じくらいか、もっとあるのじゃないかな?と思います。
感覚的ですが、人口が集中する都会の方が、より、「いじめ」が多いような気がしますが・・・。まぁ、感覚的なので、データーがある訳じゃあないですが・・・。
そこで、京都府のニュースをあわせて考えてみると、暴力行為が近畿ワースト1であることも、また、いじめの認知件数の増加も、それらを対処する・・・という意味では、その前段階が、しっかり出来ているのだと思います。だから、それをまるで「悪いこと」のように、とらえる・・・人がいたとしたら、ちょっと、視点を変えていった方が良いのじゃないかな?と思いました。
滋賀県の事件があって、私は、教育委員会というモノ自体に一定の不信感を持っていたのですが、熊本県の県教委の方がテレビで話されてましたが、「いじめは絶対に起きるから、いかにして見つけ出すかが大事」という考え方は、非常に、しっかりしているな、と思いました。
一つの事例で、全体のことを印象付けて考えるのは、よくないな、と思いました。